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19世紀初期に建てられた家で、重要民俗文化財第237号に指定

2000年1月7日、重要民俗文化財第237号に指定。現在の所有主イ・ギョン(李堅)の7代先祖である素宇李家発が19世紀初期に建てた家で、母屋は1880年代に改築しました。
「┐」字型の母屋と「L」字型の舍廊屋(サランチェ)が中庭を包む、「口」字型の構造となっていましたが、数年前、大舍廊房(クンサランバン)の裏側につながっていた小舍廊房が台風の被害で撤去され、「⊏」字型の平面に変わりました。南側の表には一字型の門間部屋があり、西側には外側間があり、母屋の北西側には内側間があります。家屋の西側には、別途の垣根を張り、園林を作り、中央部に内舍廊屋(別堂)を配置し、南側には池や様々な樹木を植え庭園を組成し、風流を加えました。母屋と舍廊屋(サランチェ)から庭に出入りできるように、それぞれ別途の狭門(一角門)を作りました。簡潔で素朴な構造の家屋で、朝鮮時代の高級家屋としての風流や風情が感じられ、別墅庭園の建築研究のいい資料として評されています。
重要民俗文化財:国民生活の推移を理解するうえで不可欠な民俗資料のうち、学術的・芸術的価値が高いもので、国が法律に定めた文化財です。